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2017年05月02日

G36とその家族

今回はドイツ連邦軍現制式採用ライフルでもある「G36」について。


G36という銃自体の認知度は、ゲームや映画・ドラマといった映像作品に出てくるので高い方だとは思うのですが、意外とバリエーションの認知度が低いように感じます。
作品に出てくると言ってもG36CやKが多く感じられますし、あまりフルサイズG36(とその他諸々)について知られて無いような気が…。
まぁ自分もAR系統やAK系統の判別できるかって言われたら無理なんでそんなもんです。


とはいえすでに重工業さんのとこで紹介されちゃってるのでこっちは自分用メモみたいな感じで適当です…。
なお自分も把握しきれてませんので足りないところはご勘弁を…。
まずは簡単にG36について。


G36とは
HECKLER & KOCH GmbH社が開発し、ドイツ連邦軍がG3の後継として1996年に採用した5.56mm弾を使用する小銃。
G11なんて子はいなかった。
特徴としてはまず銃本体の形状が挙げられる。他の銃とは違い角ばった近未来をイメージさせるデザインがカッコいいんじゃないかな…
銃は強化ポリマーなどの複合素材から出来ている。また左右どちらで構えても同じように扱えるようになっており、利き手を選ばない。
「プラスチックバンバン」や「レゴライフル」などと呼ばれることも。


G36A~
G36ファミリーの大元。いわゆるフルサイズ。アサルトライフルであり、アメリカ軍の銃で例えるならM16に相当か。
ドイツ連邦軍の多くの部隊で使用されている基本となる小銃。

G36A0
 もっとも初期のG36。取り外し可能なバイポッドをハンドガード下に装備。リフレックスサイト(通称オニギリ)・スコープ内蔵のキャリングハンドル搭載。
 AG40-2(AG36)が限定的ながら取り付け出来たらしい?
 夜間運用能力付加の為にOERLIKON CONTRAVES(09年ラインメタル社傘下となり刻印も切り替え)製 LLM01レーザーライトモジュールをキャリハン横にクランプマウントを利用して後付け可能。
 またキャリハン上部にHENSOLDT製 NSA80暗視スコープを取り付けることができる。

G36A1
 AG40-2(AG36)取付用にガスブロック形状変更。A0からの外見上の変化は全くない。
 こちらも夜間運用能力を後付け可能。

G36A2
 キャリハンのリフレックスサイト(オニギリ)を廃止しピカティニーレールに変更(通称二階建て)。
 廃止したドットサイトの代わりにHENSOLDT製 RSA-Sリフレックスサイトを支給。
 
G36A2 mit ErgS IdZ-BS
 IdZ-BS計画(古い方のIdZ計画)の影響を受け開発されたG36A2。
 排熱効率向上の為に内部にアルミ板を貼り付けたハンドガードに換装。ハンドガードの上下左右4面にピカティニーレールを追加できるよう取り付け基部作成。
 レールに取り付けるオプションとしてH&K製フォアグリップ(通称「HK棒」)とLLM01を支給。
 ストックを短いもの(Cの物。ストック後端内側に斜めの切り欠き)に換装。
 他若干の小改良あり。

G36 SSG KR
G36とその家族
 ドイツ連邦陸軍特殊部隊KSK向けに改良された夜間戦闘能力向上短距離狙撃型モデル。
 ハンドガード下部レールに射撃安定用のバイポッドを装備。(HARRIS製…?)
 また、スコープや暗視機器などの光学機器を運用するためにキャリングハンドルをB&T製の物に変更。

G36A1.1
 IdZ-ES計画で試作されたモデル。
 キャリハンを全面ピカティニーレール+BUIS付きフラットタイプに変更(通称IdZレール)。
 照準機器としてHENSOLDT(Zeiss)製 ZO 4x30ライフルスコープとRSA-Sドットサイトを装備。
 レーザーデバイスはLLM01の後継であるLLM-VR。サーマルイメージャーも搭載可能。
 ストックを(通称)IdZストックへ換装。
 マガジンキャッチ延長、ボルトストップインジケーター形状の変更。

G36A3
 IdZ-ES計画で導入されたモデル。
 G36A1.1の正式採用版といったところ。
 A1.1からの変更点はハンドガード横にPTTスイッチ埋め込み、セレクター刻印を従来のSEF刻印からピクトグラム刻印へ変更ぐらいか。

G36A4
 HKコンセプトモデル。
 A3からの変更点はスリムラインハンドガード(HKeyハンドガード)に換装
 ボルトキャッチボタン形状の改良、カラーをRAL8000へ変更可能。




G36K~
フルサイズG36の短縮版であるカービンライフル。アメリカの銃で例えるとM4に相当か。
ドイツ連邦軍では陸海空軍特殊部隊や空挺、憲兵、海軍臨検部隊などが使用している。

G36KA0
 最初期のKでA0の短縮モデル。A0からの変更点はハイダー形状とハンドガードの長さ。
 ドイツ連邦軍での使用は初期のKSKくらい(?)。

G36KA1
 キャリハンを高い方のフラットタイプ(通称KSKレール)に変更。KSKレールの方が高いのとキャリハン後端が斜め…?
 ハンドガードをKnight's Armament製RASに換装。
 光学機器はEOtech 551/552やショートスコープがキットに含まれているらしい。BUISはMP7の物。
 写真ではホロサイト+ブースターやELCAN、COMP M4が載っている個体もある。

G36KA2
 G36A2の短縮版。マルイのG36Kはコレ。
 キャリハンはピカティニーレール+スコープ内蔵。
 ハンドガードはA0のものに左右、及び下部の3面にレールを追加したもの。
 ハンドガードは初期型と後期型がある…?

G36KA3
 A3の短縮版。
 キャリハンを低い方のフラットタイプ(IdZレールという名で売られている)に変更。
 ハンドガードの上下左右4面にレール、ハンドガード基部にPTT埋め込み。
 ストックはIdZストックに換装。
 光学機器はA3と同じ。

G36KA4
 導入の早かった海軍特殊には4面レールハンドガード供給。
 導入の遅かった陸軍特殊にはスリムラインハンドガード(HKeyハンドガード)供給。
 キャリハンはIdZレールか。光学機器はEOtech XPS3やG33マグニファイアがキットに含まれるらしい。


G36E・G36V
 G36の輸出モデルで、以前はEと呼ばれていた。キャリハン上部のドットサイト・レールが無い。
 Vではストックが変更されている。その他いろいろありそう。

G36KE・G36KV
 G36E・G36Vの短縮版。

G36C
 G36シリーズ最短モデル。「C」の意味が変わったのは有名な話。
 キャリハンはオリジナルのアイアンサイト付フラット。
 ストックがフルサイズに比べ短いものになっている。
 ドイツ連邦軍での使用は無いが、警察などの法執行機関(LE)でよく使われてる。

MG36
 G36の軽機関銃モデル。連続射撃用にキンタマガジンC-MAGとヘビーバレルを採用。
 軍へは少数が試験採用されたのみで調達はされていないらしい。
 つまりドイツ連邦軍でたまに見かけるC-MAGが付いた個体は「MG36」ではなく「G36」である(?)。



SL8シリーズ
1998年から2011年まで製造されていたG36の民間市場向けバージョン。
民間向けということでフルオート機能は廃止されている。
基本的に弾薬は.223レミントン、または5.56×45mm NATO弾を使用する。
警察などの法執行機関に採用されている物もあるようだ。


SL8(無印)
G36とその家族
 EU、カナダ向けモデル。色はグレー。
 サムホールストックを使用し、ハンドガードに通気用の穴が無いのが特徴。
 ダブルカラムマガジンが付属。
 英語wikiには、画像の物と違う短いピカティニーレール付きのキャリハンが載っているとの記載があるが…。

SL8-1
G36とその家族
 SL8の米国輸入モデル。
 シングルカラムマガジンを使用し、長く一部レールのついたキャリングハンドルが載っている。
 その他は無印と同じか。

SL8-2
 ドイツ連邦軍のDMR用にデザインされたモデル。
 バイポッドとG36用3.5倍スコープ付キャリハンが付いていたが、採用されなかった。

SL8-4
G36とその家族 
 黒色のSL8。
 ダブルカラムマガジン・サムホールストックは無印と同じだが、ハンドガードは通気用の穴が開いたものに換装されている。
 キャリハンは一部レールの付いた短いフラットタイプ。

SL8-5
G36とその家族
 SL8-4との違いはSL8-1同様の長いキャリハンを積んだだけ。

SL8-6
 黒色のSL8-1で、短いレールと通気用の穴が開いたハンドガードに換装。
 キャリハンがレール付フラットタイプに換装。
 英語wiki曰く「米国市場でもっともポピュラーなSL8」

SL8-10
 主にスペインなど海外の法律に合わせた.222レミントン弾を使用するモデル。

HK R8
 イギリスやオーストラリアなどの銃規制が厳しい国向けに改造されたSL8。
 5~10発入りマガジンを使用し、発射機構がストレートプルボルトアクション式となっている。
 ガスポート、ガスブロックが存在しないようだ。
 外観はSL8とほぼ同じだが、キャリハンが長いものに変わっている。
 2008年、オーストラリアのビクトリア州政府が「州法に違反して改造によって(半)自動化することができる」として企業と揉めた。
 調べても動画や写真が出てこないあたり、どうも社会から抹殺されてしまったようだ。

SL9SD
 7.62×37mm亜音速弾を使用する消音狙撃銃。
 キャリハンはSL8-1の物と同じ長さだが、全面レール化されている。
 ハンドガードはKの物。
 サイレンサーが標準装備。

PSG8
 .223レミントン弾を使用する、SL8の狙撃型モデル…のようだ。
 MAGPUL製PRSストック、大型のグリップを装備する。
G36とその家族
 PSG8-A2というモデルには「HK POLIZEI」の刻印が入っているが果たして…。



HK 243シリーズ
2014年に公開された新たなG36民間向けモデル。姿がよりオリジナルのG36に近づいた。
使用弾薬は.223レミントン。
ボルト、バレル形状はHK 243オリジナル。
発射機構はセミオート限定で、フルオート改造が出来ないように配慮されている。

HK 243 S SAR
 G36とその家族
 SAR=「Semi-Automatic Rifle」
 C用キャリハンと同型が搭載されており、フラッシュハイダーが無い。
 ハンドガードは通気口の開いたフルサイズ用。
 ストックは折り畳み可能のG36と同型の物。

HK 243 S TAR
G36とその家族
 HK 243 S SAR上位互換。
 TAR=「Tactical Automatic Rifle」
 フリップアップサイト・レール付きフラットキャリハン、フラッシュハイダー、スリムライン(HKey)ハンドガード、IdZストックが付く。豪華やん…
 フラッシュハイダーは細長い物とG36と同型のものが混在している………?
 別売りキットでSARからのコンバージョンも可能。



ここまで書いといてあれですけどG36、SL8、HK243共々、外装パーツは軍民間問わず個人で勝手にパーツ変えてる人もいたりするのでコレにはこれじゃないとダメとは言えません。
あくまでも参考程度にしといてください…。

G36とその家族
G36A2ですがキャリハンが替えられていたり、ストックがM4用アダプターに変更されていたり。
G36とその家族
G36A2と思うのですがキャリハンがG36Cと同型になってます。
G36とその家族
キャプション通りだとKA4です。ストックはM4用アダプターにMAGPUL製CTR(?)、ハンドガードはB&T製RASに

特殊部隊員だとマガジンリブ去勢したりP-MAG使っちゃったりする。


SL8に関しては正直もうむちゃくちゃですよね。
G36そっくりになってる物が結構ありますし
SL8をXM8にしちゃうキットとか…
ブルパップ化してる写真もありましたし…

民間版に関してはもう気にしなくてもいいと思います。ハイ。



G36について思ったこと
あくまでもエアガンの話ですが…。
フルサイズ、K、Cを比べて思いましたが、サバゲーで使うならKやCがいいと思いますね。
そりゃ人によって好き嫌いがあるんで「これが一番いい!これ選べ!」とは言えませんが、やはり取り回しの差が大きいです。
個人的には長い銃が好きなので長くても構わないんですが…。
フルサイズはストックの影響でフロントヘビーに陥りやすい感じもします。SL8やストック換装したものはそうでもないのか…?
利き手を選ばない事に関しては、スイッチした時などでも扱いやすくマグチェンジも容易でいいですね。

マガジン、お前の罪はデカい

5.56mmを使用するマグの癖に7.62mmクラスのデカさなのでポーチを選びます。
またポーチに出し入れする際にリブが引っかかってストレスを感じることがあるかもしれません。
これに関してはG36用P-MAGを使う(あまり市場に出回っていませんが…)、リブの切除、マガジンアダプターを利用してM4用マグを使うことで一応解消できます。
あといつのまにかリブが折れてることもあります。


以上。


Posted by ルキポン at 19:26│Comments(0)銃器・兵器
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