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2016年05月26日

101空挺1-506th INF その①(部隊概要編)

今回はアメリカ陸軍一般部隊装備で収集中の第506歩兵連隊第1大隊について調べてみたことを記事にしてみようかと。
かなーり文字の多い記事になりますが許して…。あと英語力は無いです…。


部隊の(簡単な)歴史


1942年7月20日
 第506空挺歩兵連隊はアメリカ陸軍で新たに再編された第101空挺師団の一部隊として、Georgia州Camp Toccoaにて創設されました。
 この部隊には創設された地点から「Currahee」という愛称が付けられました。
 「Currahee」(カラヒー)とは先住民族チェロキー族の言葉で「Stands Alone」(「独立」「独り立ち」?)を意味し、のちにこの言葉は連隊のモットーとなりました。

 連隊はその後、Camp ToccoaからFort Benningへ移動し空挺訓練を開始。

 (第506連隊は当時米軍で創設された空挺連隊の中で、部隊として空挺訓練を終えた最初の空挺歩兵連隊だったようです。)
 
 さらにその後、連隊はイギリスへ移動し様々な状況の空挺降下に対応できるよう訓練を続けました。
1944年6月6日
 ノルマンディー上陸作戦における連合軍の先鋒として、フランスの空へ飛び込んでいきました。
 連隊はその後もマーケット・ガーデン作戦の一環であるマーケット作戦で再び空挺降下を行ったり、
 バストーニュの戦いにおいてドイツ軍と激しい戦闘を行うなどの活躍を見せました。
1945年11月
 終戦後、連隊はフランスで不活性化されます。
1950年8月
 朝鮮戦争の勃発により再活性化(訓練部隊?)、休戦後の1953年12月に再び不活性化。
1957年4月
 連隊はKentucky州Fort Campbellにて、再び第101空挺師団隷下の部隊として再活性化。
 この時101空挺師団は陸軍の新たな戦略の一環として、従来の空挺降下部隊からヘリを使った空中強襲部隊として再編されていました。
1967年12月
 ベトナムの中央高地へ派遣。
 ベトナム戦争では、連隊は空挺部隊から空中機動歩兵部隊へ転換されていました。
 彼らは4年間ベトナムの地で戦い続け、その中には有名なハンバーガー・ヒルの戦いやテト攻勢も含まれています。
1971年12月
 連隊はFort Campbellに再配備。
1984年5月
 不活性化。
1987年4月
 第506歩兵連隊第1大隊は、韓国にあったCamp Greavesで第2歩兵師団第2旅団隷下の部隊として再活性化。
2004年
 第2歩兵師団第2旅団第506歩兵連隊第1大隊は韓国からイラクのHabbaniyahに展開。
2005年8月
 第2旅団はアメリカへ移転。
 アメリカへ帰国後、部隊の連隊旗は再びFort Campbellの第101空挺師団の元へ戻りました。
 101空挺師団は1-506と、再活性化された2-506を含む第4旅団戦闘団Curraheeを再編成し、再びイラクへ向かいます。
2005年11月~2006年11月
 1-506はイラクのAl-Anbar州Ramadiに配備され、数々の任務をこなしました。
 ちなみに1-506は実戦で初めてGMLRS*を使用した部隊のようです。

 * GMLRS=Guided Multiple Launch Rocket System。
 M270 MLRSから発射されるM30精密誘導弾の事。従来のロケット弾に比べ射程と命中精度が向上している。


2008年2月~2009年3月(OEF第1回派遣)
 1-506はOperation Enduring Freedomの支援の為にアフガニスタンへ派遣。担当地域はGhazni、Wardak,、及びPaktika州西部。
 なおA中隊の一部がKapisa州のFOB Kutchbach(FOB Tagab)へ、D中隊の一部がKhost(Khowst)州のFOB Salernoへ一時期派遣されていた。アメリカ陸軍10th SFGとフランス軍の支援に行っていたとかなんとか…。
 1年間の任期後、部隊はアメリカへ帰国。
2010年~2011年(OEF第2回派遣)
 再びアフガニスタンへ派遣。
2013年~2014年(OEF第3回派遣)
 第2回派遣後、1年の休養を経て再度アフガニスタンへ派遣。
2014年4月25日
 アメリカ陸軍削減計画の一環により第101空挺師団第4旅団戦闘団「Currahee」は不活性化。
 第506歩兵連隊第1大隊「Red Currahee」は第1旅団戦闘団「Bastogne」へ、
 第506歩兵連隊第2大隊「White Currahee」は第3旅団戦闘団「Rakkasans」へそれぞれ編入された。

2016年9月~
 1-506は第1旅団戦闘団編入後初、そして2014年のアフガニスタン派遣ぶりの海外派遣としてアフリカ中部カメルーンへ派遣。
 2016年9月12日からC中隊が、 翌年1月21日にB中隊が、4月28日にA中隊がそれぞれ入れ替わりで派遣されたようです。



第506歩兵連隊(カラヒー)自体はWWIIでの活躍によってドラマや映画などの映像作品に取り上げられたこともあり、知名度は意外とある方かもしれませんね。
ただ1-506という部隊の動向、特に第2歩兵師団の指揮下にいたことなどはあまり知られていないんじゃないでしょうか?

ここからは自分が装備を集めている時代(2005年以降)のお話。


部隊について

アメリカ陸軍第101空挺師団はヘリコプターを使った空中強襲を任務とする部隊で、
4個の歩兵戦闘旅団と2個の航空旅団(ヘリ部隊)から編成されていました。

第1旅団戦闘団 「バストーン」(♣)
第2旅団戦闘団 「ストライク」(♥)
第3旅団戦闘団 「ラッカサンズ」(鳥居)
第4旅団戦闘団 「カラヒー」(♠)
第101航空旅団 「ウイング・オブ・デスティニー」(♦)
第159航空旅団 「イーグルサンダー」(▲)

2014年再編以降は以下の編成です。

師団司令部及び司令部大隊 「グラディエーター」
第1旅団戦闘団 「バストーン」(♣)
第2旅団戦闘団 「ストライク」(♥)
第3旅団戦闘団 「ラッカサンズ」(鳥居)
第101師団砲兵 「ガンズ・オブ・グローリー」(●)
第101空挺師団戦闘航空旅団 「ウイング・オブ・デスティニー」(♦)
第101空挺師団支援旅団 「ライフライナーズ」


第4旅団戦闘団は以下の部隊で編成されていました。
4th Brigade Combat Team  "Currahee"  第4旅団戦闘団 「カラヒー」
101空挺1-506th INF その①(部隊概要編)
・Regimental Headquarters   連隊司令部
・1st Battalion, 506th Infantry   第506歩兵連隊第1大隊
・2nd Battalion, 506th Infantry   第506歩兵連隊第2大隊
・1st Squadron, 61st Cavalry   第61騎兵連隊第1大隊
・4th Battalion, 320th Field Artillery   第320砲兵連隊第4大隊
・4th Brigade Special Troops Battalion   第4旅団特別任務大隊
・801st Brigade Support Battalion   第801旅団支援大隊

スペードがトレードマークで、部隊によって若干意匠が変わることも。


101空挺1-506th INF その①(部隊概要編)
2016年現在の1-506 "Red Currahee"のヘルメットパッチ。
第1旅団戦闘団に組み込まれたため、クローバーのマークの中に赤いスペードが入っています

101空挺1-506th INF その①(部隊概要編)
こちらは2016年現在の2-506 "White Currahee"のヘルメットパッチ。
1-506と同じく編入先の部隊のマークの中に白いスペードが入っています。

これら第4旅団戦闘団の部隊の中で、自分が装備を収集するときに設定している部隊が
第506歩兵連隊第1大隊、「レッドカラヒー」の愛称で呼ばれている部隊です。
(他の部隊にも愛称が付けられていますが割愛)

正式名称
(05~14年)
1st Battalion "Red Currahee", 506th Infantry Regiment, 4th Brigade Combat Team "Currahee", 101st Airborne Division (AASLT)
第101空挺師団 第4旅団戦闘団「カラヒー」 第506歩兵連隊 第1大隊「レッドカラヒー」


(14年~)
1st Battalion "Red Currahee", 506th Infantry Regiment, 1st Brigade Combat Team "Bastogne", 101st Airborne Division (AASLT)
第101空挺師団 第1旅団戦闘団「バストーン」 第506歩兵連隊 第1大隊「レッドカラヒー」

基本どの時代でも1-506とか1/506で通じる



1-506には司令部と5個中隊があり、それぞれ
HHC "Hellraiser" Headquarters and Headquarters Company=司令部及び司令部中隊
A Company "The Professionals"
B Company "Outlaws"
C Company "Gunfighters"
D Company "Death Dealers"
E Company "Wolfpack" ←戦闘部隊と言うよりは大隊の支援部隊

という名前が付いています。
A中隊の愛称についてですが、資料によって"ABLE"、"The Professionals"、"AKA (ASS KICKING ABLE)"と色々記載があります。


各中隊は司令部(HQ)と4個小隊から編成されているっぽいですね。
HHCは司令部以外に管理部隊、Mortars(迫撃砲)、Fires(野砲、重迫撃砲?)、Scouts(狙撃、斥候)、Medics(衛生)などから構成されているみたいです。牧師さんもHHC所属ですね。ここらへんはまた別にまとめたいですね
(ちなみにHHCは小隊によっては愛称があったりします。)


派遣については歴史の方でも触れましたが、2000年以降1-506は以下の年に海外派遣されています。
2004-2005 イラク
2005-2006 イラク
2008-2009 アフガニスタン
2010-2011 アフガニスタン
2013-2014 アフガニスタン
2016-   カメルーン


まぁ部隊に関してはこんな感じです。

文字ばっかじゃねぇか!!(しかも見にくい)




2018/6/30 一部追記・訂正


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Posted by ルキポン at 01:06│Comments(0)米陸
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